テスラモデル3の○と✗:✗編:ぜんぜん見えない後方視界

あらかじめ断っておきますが、私は環境活動家でもEV推進派でもありません。日本では一般的にメディアも含めてテスラへの風当たりは強いようですが、実際にオーナーとして所有してみて感じたことを書いてゆこうと思います。

【ぜんぜん見えない後方視界】
モデル3に乗り始めてまず気になったのはそのデザインです。
真正面から見ると腰高でガラスルーフの色と相まって個人的には無茶苦茶カッコ悪いと感じているのですが、逆に後ろ7:3のスタイリングはどの3ボックスカーよりもカッコいいと感じています。
そのリアのカッコよさを作り出す1つの要素がリアになだらかに伸びるルーフラインなのではないでしょうか?リアのブートもハイデッキなのでなおさらハッチバックのようなスタイリングに見えるのでしょう。

ここで問題になるのがリアガラスの面積です。
面積自体はおそらく十分なのでしょうが、ハイデッキなトランク+緩い傾斜のためほとんど後方視界は無いと言っても過言ではありません。正確に言うと「安全に運転するために十分な」視界は確保できていないと思います。

アメリカ人はこれで本当にOKなのでしょうか?
例えば、夜中に信号待ちをしているときに、後ろに車がピッタリついてしまうとその車は見えません。ライトの灯りもハイデッキなトランクが隠してしまうのです。高速道路でも知らぬ間に距離を詰められるとほぼわかりません。これはかなり危険です。
テスラにも当然バックカメラが搭載されており、走行中もモニターで確認することができるのですが、分割表示ができないためモニター映像にするとナビが使えなくなってしまうのです。
知っている道ならまだしも、知らない土地でナビなしでリアモニターの映像との切り替えはかなり面倒です。

ネットで調べたところ、結構多くの方が同じ悩みを抱えていて「デジタルインナーミラー」に付け替えられていますね。後席の乗員が見えなくなるという多少の不便もあるようですが、いまの段階ではそれが正解なのかもしれません。